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お金の本質

よく言われるのが、

「お金の本質は信用である」

ということです。それは、なぜか?

「信用できなければお金として成り立たない。」

ためです。

※先に書いておきますと、私は「争いを減らす道具」という意味合いが強くなってきている考えています。

日本を信用できるから「円」が信用できる

今の日本のお金は「円」です。

「円」は日本という国が発行している「何かと交換するための道具」です。

日本という国をほとんどの日本人が信用しているから、「円」に価値があるのです。

誰も「円」を信用しなくなったら、何にも交換できなくなります。

つまり、

硬貨は金属、紙幣は紙という道具

になってしまうのです。

鉱物の「金」は信用できる?

金本位制度だった時は、日本が「円」を鉱物の「金」に交換してくれる保証がありましたが、今は「円」を何かに交換してくれる保証はどこにもありません。

(「円」の制定当初は、1円を金1.5gと定められていました。)

しかし、実は、金本位制度だった時代も、金貨や銀貨を使っていた時代も、「お金の本質は信用」だったのです。

鉱物の「金」や「銀」に価値があるということをみんなが信用していた

ため、お金として使用できたのです。

「金」や「銀」が欲しいですか?

実際、鉱物としての「金」や「銀」を欲しいですか?

何かに交換する道具としてでは無く、鉱物としての「金」や「銀」を持っているということをしたいでしょうか?

私には、密度が高いという機能性ぐらいしか使えませんので、欲しくないです。

他のモノに交換できないのであれば、持っていても重いだけなのです。

 

 

他の機能として金や銀はキラキラしているから、価値を感じるのではないでしょうか。

生き物はなぜかキラキラしているモノに惹かれるようです。

女性は顔の周りをキラキラで飾る傾向にありますし、魚釣りの道具にもキラキラした飾りがあります。

キラキラとした光の反射は、注意を引いたり、遠くからの視認性を得られるためではないでしょうか。

 

また、特に金は一度精製すると輝きを保ちます。

そこから、永遠の未来を感じることができることが価値を高めた理由の一つかもしれません。

 

その事が多くの人の共通事項であり、

金や銀を多くの人が欲しがっている=価値があるという信用がある

ため、多くの国でお金として使われてきたという歴史があるのです。

少ないモノには価値がある

また、産出量が適切だったということも、価値を下げないために重要だったのだと思います。

ダイヤモンドの価値を下げないように、産出量を調整している話は有名です。

たくさん産出できるモノは、価値が下がるのです。

水晶やジルコニアもダイヤモンドに似ていますが、価値が低いのはそれが理由です。

 

お金の作り方

話をお金に戻して、「円」は産出できるのでしょうか?

日本銀行が「円」を発行するのが、お金を産出する方法です。

たくさん発行しすぎると、信用が無くなります。

だから、少しづつ「円」を発行しているのです。

「円」の価値は下がってきている?

しかし、実際は世の中にある「円」の量は毎年増えています。

普通に考えると「円」の価値は下がってインフレになるのですが、「円」を保有する人が増えているため、インフレが発生していないと言われています。

インフレとは、お金の価値が下がって、同じ金額で同じモノが買えなくなることです。

 

たとえば、日本銀行が「円」を1年で今ある量の倍発行するとします。

すると、「円」の価値は半分になります。

しかし、「円」を欲しい人が1年で倍の量になれば、価値が変わらないのです。

 

「円」を管理している人達が、この辺りを上手く動かしているので、「円」の信用が下がらないのです。

だから、「お金の本質は信用である」といわれるのです。

 

お金は道具である

しかし、もう少し身近な部分から考えてみると、分業を効率よく行ったときに、

「欲しいものを手に入れるための道具」

という側面があります。

分業には欠かせない道具としてのお金

それぞれが、得意なことをする方が時間的な効率が良いので、分業をするわけです。

人はそれぞれが1日24時間しか持っていないため、バラバラに活動するよりも分業をした方が効率が良いのです。

 

例えば、教育が得意な人は1人で子供25人の面倒を見ることができます。これをそれぞれの親がやると25人の親の時間が必要です。

教育をする人も、ご飯を食べたいですし、住むところが必要なので、25人の親がそれぞれ得意なことをして、食べ物を作ったり、住居を作ったりするわけです。

これが「円」という信用を作っている1つの社会ルールなのです。

 

お金は腐りづらい

江戸時代は、「お米」が通貨の代わりをしていた部分がありました。

数年ぐらいは「食べられる」という価値をみんなが信用していたためです。

もっと時代を遡れば、サラリーマンの語源となった「塩」が通貨の代わりをしていました。

 

これは、「腐りづらい=価値が下がりづらい」ものであれば、蓄えることができるためです。

 

つまり、作るのに時間や労力がかかる、希少性が高い等の「価値が高いモノ」と交換する場合には、「価値の低いモノ」を蓄えて、量を準備して交換するという事が必要になります。

 

だから、お金は貯蓄性があるように作られているのです。

 

お金が無いとどうなるか?

分業をしたときに、自分に食べ物が回ってこなくなると、困ります。

得意なことをして誰かの役になっているのに、ご飯が食べられないという状況になると困るのです。

困ると、暴力を使って奪うという事を始める人が出てくるかも知れません。

 

だから、争いを減らすためにお金が分業の間を取り持つのです。つまり、

「お金は、争いを減らす道具」

という側面があるのです。

 

実は、この「お金を知る」ということにも、お金持ちになるヒントがあるように思います。

 

 

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